楓工務店の屋号で住宅事業を展開するアイニコグループ(奈良県奈良市)は、住宅会社が業務を進めるに当たって法律のチェックミスや顧客とのプランの齟齬といった課題を改善する全く新しい業務システムを開発した。単純なルール化だけでは防げないエラーをほぼ防止できるうえ、効率化にもつながるシステムとはどういったものなのか。同社の田尻忠義社長に、システムの全容を聞いた。
ミス改善する新システム開発
チェック漏れを2度とさせない仕組み
ミスの発生を防ぐ流れを仕組み化
──以前から、仕組化やルール化は得意と感じていましたが新しい業務期間システムを開発したそうですね。
当社の住宅部門でいえば、営業、設計、インテリアコーディネーター、施工管理と大きく4つの部門があり、それぞれにスタッフとアシスタント、管理者がいるので3部門×5の15人で1つのプロジェクトをまわしてます。僕らの仕事って、お客様宅の仕様変更や、法律だと北側斜線制限についてなど、決めごとがたくさんあるじゃないですか。分業になるほど情報の引き継ぎが必要ですが、各人が手順や進行具合を把握していないと、エラーや二度手間などが頻発してしまう。新しいシステムではタスクごとにチェックシートがあり、期限が迫ったものをアラート表示するなど、同時進行の業務を一目で把握できます。
現在、モニターでリフォームや住宅、不動産会社のほか、介護の運営会社、システム会社など、さまざまな業態の30社を超える会社に使っていただいています。

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