50社以上の工務店が集まり大工を目指す若者を育てている組織がある。東京都東大和市に事務所を持つ東京大工塾だ。工務店での正社員雇用と現場OJT、そして職業訓練校に通えるプログラムを作り、累計60人が入塾している。東京で工務店「ハウステックス」の代表も営む佐藤義明理事長に東京大工塾のプログラムや大工育成の苦悩、そして、同社で雇用した大工を目指す若者について詳しく聞いた。
9年前に設立し会員工務店は51社
佐藤義明理事長
──東京大工塾はどのような活動をしているのでしょうか。
大工を目指す若者を会員工務店で社員として雇用・育成するプログラムです。未経験者でも社員として雇用し、現場で技術を身につけると同時に、建築について専門的に学べるように職業訓練校にも通えるようにしています。東京大工塾は9年前に設立され、現在51社の工務店が入っています。東京大工塾の育成プログラムには今まで約60人集めています。いろいろと仕組みを考えながら作っていったんですけれど、大工の育成にはとてもお金がかかります。なので、メーカーにもお金が必要だと話をしました。結果、協賛を集めて、工務店に補助金を出す仕組みにしました。
──初めは何もできないですもんね。大工さんを育てていくのは大変なことだと思いますが、実際どうでしたか?

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