リフォーム産業フェア+工務店フェア2013セミナーリポート(2)近畿大学
リフォーム産業フェア+工務店フェア2013 in 東京ビッグサイト
フェアで行われたセミナーを紙面で紹介いたします。第2弾は、今注目されている断熱について!断熱研究の第一人者の岩前教授です!
近畿大学 岩前 篤 教授
見えてきた!断熱化による健康改善効果
近畿大学の岩前篤教授は住宅の断熱研究の第一人者である。欧米の事例、日本での大規模調査の結果などを引用しながら、断熱がもたらす健康効果を明らかにした。
パッシブなエコ リフォームが重要課題に
これからのリフォームは、デザイン、耐震、エコの3つが柱となっていくでしょう。このうち、エコリフォームでは省エネが重要な課題になります。現在、省エネリフォームでは「躯体断熱強化」「設備機器の高効率化」「再生エネルギー導入」が3つの柱になっています。
大手メーカーが主導する「スマートハウス」は、後者2つのアクティブを前面に押し出すもので、今後こちらが主流になると思われているようですが、私はパッシブに可能性があると考えています。
確かに、エネルギー効率の観点だけで見れば、アクティブにも効果はありますし、パッシブと比較してどちらが優れているとも言い難いのも確かなことです。しかし、ここで「健康」ということを考えると、パッシブの重要性が改めて見えてきます。
知られていない「冬に人は死ぬ」
健康を考える指標の1つが「死亡率」です。そこで、月ごとの死亡率の変化を1910年から1970年まで20年ごとにとったデータを見てみると、昔は夏の死亡率が高かったのに、1950年を境に冬の死亡率が高くなっています。この夏から冬へ死亡率のシフトは、日本に限らず、先進諸国で同じように見られる現象で、20世紀の100年で起きたものです。昔、夏に死亡率が高かったのは食あたりが主な原因で、今も途上国ではその傾向にあります。
この続きはリフォーム産業新聞でお楽しみ下さい!

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