レオック 三浦秀治 社長
建設事業を展開するオノコムグループのリフォーム会社、レオック(愛知県豊橋市)は4月から不動産仲介時のリフォーム提案を本格化するなど新たな取り組みを開始した。新体制で今期17億円の売り上げを計画する同社の三浦秀治社長に戦略を聞いた。
―――グループで不動産FCに加盟し、不動産仲介からのリフォーム提案を始めましたね。
リフォームは豊橋周辺の狭いエリアで活動し、ここ5~6年、年商が10億円からほとんど動いていません。豊橋市の人口が約35万人なので、10億円の売り上げはかなり限界に近いのかなと感じています。今までは、ある程度年収の高い層のお客様が多かったのですが、200~300万円という少し低い受注帯も取ろうと昨年、オノコムが不動産FCを展開するハウスドゥに加盟し、不動産仲介を行う店舗を4月末にオープンしました。
―――今まで不動案を絡めた提案はなかったのですか。
グループ会社にキャロットという不動産会社があったので、そこから自然発生するリフォームはありました。
―――ただ、不動産事業とリフォームを絡めるにはしっかりした仕組みづくりが必要だと思いますが何か策はありますか。
スタッフは新築の営業をやっていたものとリフォームをやっていたものの2名を転籍させました。また、ハウスドゥの事業部長はレオックの常務が兼務で行っています。
事業部長は宅建の資格を持っていまして、これから転籍させた2名にも取らせる予定です。
―――不動産事業の売り上げ計画は。
初年度ですし、今期の途中からなので読めない部分があるのですが、月に5件ぐらいの仲介を取りたいと考えています。当初の1〜2ヵ月は案件が出てこないと思うので、実質8月ぐらいからのスタートです。
―――全体の売り上げは。
前期のリフォーム売り上げは10億円、住宅事業が5億円でした。今期は全体で17億円の計画です。増えた2億円は不動産仲介からの受注と、新しく始める戸建賃貸で考えています。
4月に本社を移転
―――先日は本社をオノコムの本社内に移動されましたね。
オノコムの住宅事業部が新築事業、レオックがリフォーム事業を手がけていました。同じ住宅関連であるのに、2つに分かれていたわけです。リフォーム提案が建て替えに変わったり、新築がリフォームになることもありますので、レオックに一本化しました。そのため、所帯が大きくなり今までの本社では入りきらなくなったため、4月にオノコムの本社3階に会社を移しました。
―――大分スタッフ数が増えましたか。
それほど増えてはいません。というのはオノコムがデザインセンターを新設し、各グループ会社の設計スタッフ集めましたのでレオックにいた設計士も6人移りました。結果として4~5名増えただけです。
―――元々デザインセンターと名が付く店舗があったと思いますがそこの役割は。
つつじが丘店です。そこは非常に場所が良いところで、隣がLIXILのショールーム、目の前はクリナップ、反対側はTOTOのショールームとなっており、打ち合わせがしやすい場所です。レオックの所有ですが、デザインセンターのスタッフが3名常駐するようになっています。
―――設計士を集めたことによるメリットは。
リフォームの設計ばかりやっていると、中のデザインに長けて来るのですが、外観などは自由度の少なさからあまり学ぶことができません。逆に、新築は大枠の予算からすべてを決めるので、細かい台所などの提案が得意ではありません。そうした部分を建築士が集まることで補完し合えるようになります。

所在地 * 愛知県豊橋市 / 創業 * 平成5年4月
代表 * 三浦秀治氏 / 年商 * 10億円(2011年度)
資本金 * 5000万円 / スタッフ * 46名(パートを含む)

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