タカショー 高岡伸夫社長
ガーデン、エクステリアの基礎を学ぶ
ガーデン、エクステリア商材販売のタカショーは、「エクステリア&ガーデンマイスター制度」を開始する。同制度は、ドイツなどで行われている「職業訓練校」を参考にしたもので、業界のプロ育成が目的。5月20日から全国10カ所の研修制度がスタートし、1回目となった東京会場には約200人が参加した。同社の高岡伸夫社長に、制度を始めた思いと業界に必要な方向性を聞いた。
―――ドイツの、マイスター制度に学んだ独自制度を開始するのですね。
日本とドイツ、典型的に違うのは労働者を受け入れ定住させたことです。マイスター制度で資格制度を作り、職人を育成しているので、労働者を入れても問題がない。それを我々の業界でもしたいわけです。
―――既にマイスター制度としては、「プロの庭照明」職人を育成するライティングマイスター制度をスタートさせていましたよね。
あれは中級編でして、認定者は4000人を超えました。今回の制度は基礎編です。緑化、土、冠水、木、花。たった1日で基本的なことを学びます。
―――住宅リフォーム会社は、外装のさらに外まで手掛けるところが少ないですから、基本が学べるのは良さそうです。
同じリフォームするなら庭を取り込んだ家ですよ。今目指しているのは、庭園療法です。ドイツなどは中と外の瀬戸際のところが暮らしの場になっている。ビールも昼間にそうした場所で語り合いながらゆっくりと飲むのです。それが豊かな生活。そして、大事なのは健康寿命をいかに平均寿命に近づけるかですよ。病院の医療費削減になりますから、平均寿命イコール健康寿命、これは国策です。
―――特に都市部の戸建て住宅は家が小さいので空間が広がるメリットもありますね。
うさぎ小屋といいますが、箱になっているからうさぎ小屋というのです。開けたらうさぎ小屋じゃないですよ。これからは健康的な暮らしです。予防医学に基づいた住宅のレイアウト。ハウスメーカーではもうスタートしてきています。
―――今度、群馬に研修などを行う大型施設が完成する予定ですね。
12月か、場合によっては年明けになります。一言でいうと体感型ショールーム。2000坪あります。そこに400坪の建物を建て、中はショールームと研修室、試験センターです。目の前にあるのが杉の森。中は歩けるようにしているのですよ。

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