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長府製作所石油からガス、太陽熱、電気ま...

長府製作所 石油からガス、太陽熱、電気まで 技術応用で新たな商品開発

長府製作所
橋本和洋社長
1130号 (2014/07/29発行) 22面
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長府製作所 橋本和洋社長

長府製作所 橋本和洋社長

 石油給湯器のトップメーカーとして知られる長府製作所は、ガス、電気、太陽熱など多様なエネルギー機器を扱い、自社での内製製品にこだわる企業だ。今年創業60周年を迎え、地元下関に環境拠点ともなる記念館も開設した。同社の橋本和洋社長に、もの作りへのこだわり、今後の戦略等について話を聞いた。

石油給湯器からはじまり 各種エネルギーを扱う

 ――御社は、石油給湯器でトップシェアを続けていますね。
 当社は1954年、山口県下関市の長府町で創業しましたが、そのきっかけは農機具の乾燥機用石油バーナーを開発したことでした。それを石油給湯器に転用することに成功。従来品からの小型化、低価格を可能にしたことから爆発的にヒットしました。その後、商品開発を続け、会社が急成長を遂げました。

 ――農機具製造からはじまり、住宅設備機器メーカーと変わっていった。
 はい、現在は石油関連だけでなく、エアコン、太陽熱温水器、ガス給湯器、エネファームなど各種エネルギー機器や、システムバス、システムキッチンなど住宅設備全般を扱っています。

 ――太陽熱温水器もトップシェアでしたよね。
 太陽熱温水器では、私は開発部門にいたのですが、第2次オイルショック後の1979年9月に販売をはじめたその年で7000台売れました。さらに翌年には、14万台まで売れましたね。当時200社くらい販売していたと思いますが、今は数社程度まで少なくなりました。

 ――石油、ガス、太陽熱を使ったエネルギー機器というのは関連がイメージできますが、電気を使ったエアコンなども扱っているんですね。
 家庭用エアコンはピークで、25万台くらい販売していました。お付き合いのある小売店さんに卸すルートだけとしては、多かったと思いますよ。当社はヒートポンプの技術を持っていますので、エアコンはヒートポンプで空気を暖める、床暖房では水を暖める、同じ技術を使っているのですね。

 ――ハウスメーカーとの共同開発で「床下エアコン」も手掛けられていると聞きました。
 室内機にあたるものを床下に設置しダクトでつないで室内に出すのですが、家まるごと冷暖房できて省エネ性能が高くなります。今年のタイプではHEMSにも対応させ、人感センサーを各部屋に付ければ、人の在不在で温度制御もできます。

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入浴前にカウンターから高温のシャワーとミストが噴き出し、床だけでなく浴室全体の温度を上げる。Ag散水は、排水口のヌメリを軽減する。

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