リペア 後藤紘儀 社長
賃貸リフォームで年商9億円弱を売り上げる、リペア(東京都渋谷区)。後藤紘儀社長にビジネスモデルを聞いた。
「年間工事件数1万件目指す」
――2004年の創業以来、順調に業績を伸ばしていますね。
主事業は賃貸の原状回復になります。前期はリフォーム売上高が9億円弱、工事件数は7000件でした。今期は工事が1万件を超える見込みで、年商は13億円を見込んでいます。
――賃貸改修を多く手掛けておられるようですが。
グループにはハウスクリーニングを手掛けている会社や施工会社もあり、社員は全体で50人ほどになります。拠点は東京・神奈川エリアに8店舗あります。
――受注のルートは。
賃貸管理会社からがほとんどです。依頼が多いのは、どうやったら取引先の方に信用されるかを意識して仕事をしているからです。賃貸の原状回復の場合、重要なのは「ミスがなく、スピードも速い」こと。3~4月の繁忙期には月間60件の現場をこなした営業マンもいました。原状回復の内容や価格は他社とそれほど変わらないため、差別化できるのはやはり営業マンの対応だと思います。
――ミスなく、素早く仕事をするために、どんな工夫をしていますか。
業務の進捗状況が一目で分かる独自開発の管理システムを持っています。例えば、受注した案件リスト、それぞれに見積もりを作ったかどうか、今空いていて一番早く現場に入れる職人が誰かも分かります。また、これまでの工事履歴や、各支店の受注や売上高なども分かります。追客の状況が把握できるので、漏れや忘れがなくなり、スピーディに動くことができます。それで紹介やリピートにつながっていきます。売り上げのうち5割くらいはあるのではないでしょうか。
――取引先開拓はどうしていますか。
営業マンが現場の合間に不動産会社に立ち寄り、賃貸リフォームの案内をしています。訪問履歴をシステムに残し、定期的に会うようにして、まずは1件頼んでもらえるように提案しています。
――今後の方針は。
1つはリノベーションの強化。デザイン性を取り入れた空室改善です。原状回復は10万円を切る工事がほとんどですが、リノべなら単価が200万~500万円くらい。現在は月3~4件受注しています。2020年には、グループで年商50億円、300人が目標です。

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