コンピュータ システム研究所 長尾良幸社長
「図面はつまらない。立体や絵で見せたいという思いを貫徹」
「より住宅を簡単に魅力的に見せること」にこだわったプレゼンシステム「ALTA」を開発・販売する、コンピュータシステム研究所(宮城県仙台市)。プレゼンテーションに特化したソフトウェアとして、リフォーム提案に多く活用されている。同社の長尾良幸社長に取材した。

プレゼンシステム「ALTA」の画面
「我々は単A細胞」「見せる」1点に特化
―――土木工事用のCADが主力の御社で、住宅のプレゼンのソフトを手掛けるようになったのは、いつからなのでしょうか。
12、3年前になりますが、テクノビジョンという住宅用のCADを作っていた会社を買収してからですね。3年前に他界したテクノビジョンの杉山さんとは30年前から懇意にさせていただいており、彼の作ったCADを私が売るという形で、住宅用のプレゼンシステムに関してはスタートしました。
―――「見せる」という点には、当時からこだわりがあったのでしょうか。
杉山さんと当時から「図面は見てもつまらないね」、「絵で見せたいね」、「立体で見せたいね」とよく話していました。図面というのはプロ同士の情報伝達手段ですから、それを見ても一般の人がわくわくできないのは当然なんです。私たちは非常に単細胞なんです。「見て分かってもらえればそれでいい」という1点に、ずっとこだわってきました。
―――3Dプリンターによる模型の出力サービスも、そうした「見せる」というこだわりからですね。
7年前からアメリカの3Dプリンターの会社と提携して、弊社のソフトで作ったデータを立体の模型として出力できるようにしました。高価な3Dプリンターを4台買いましてね。模型というのは見れば住宅の全容がすぐに分かります。取り組みを始めた当時は先進的すぎて、今ようやく評価されています。

データから3Dプリンターで作った模型

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