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松井建設、いち早く有料メンテナンスに着手

松井建設、いち早く有料メンテナンスに着手

松井建設
松井光太郎 社長
1216号 (2016/05/17発行) 16面
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車検と同様、定期チェックを

 住宅の点検・メンテナンスを有料で行うNPO法人「Smile住宅安心ネットワーク」を設立し、現在200件の契約数を持つ松井建設(愛媛県松山市)。社会が循環型に変わろうとする住宅事情にいち早く目を向け、およそ10年前から有料メンテナンス事業に取り組んでいる。時代に先駆け、有料メンテナンス業の仕組みを作り上げた松井光太郎社長に、その取り組みについて聞いた。

「いい仕事」へのこだわり

――創業からそろそろ半世紀ですね。

 会社設立は昭和45年(1970年)ですが、創業は昭和20年。祖父の出身地である八幡浜市で、左官業から始まりました。その後、昭和40年代から大工と組んで建売りを開始。より広いマーケットを求めて10人ほどの職人と共に松山市に進出しました。縁のない土地での再スタートでしたから、まずは信用を得なくてはならない。だから、とにかく「いい仕事」をすることにこだわり、1軒ずつ仕事をこなしていきました。当時は年間5~6戸でしたね。

――現在の新築施工数はどれくらいですか。

 年間およそ30戸、累計で1400戸を手がけました。最初の転機は30年ほど前に始めたツーバイフォー。ここで西洋の建築法を学び、15年ほど前には輸入住宅にも着手しました。その後、比較的自由な設計が可能な「ZEST」、カスタマイズの幅が広い「木造ドミノ住宅」を取り入れ、今はこの2つが大きな柱になっています。

――新築を手がけてきた中で、なぜリフォーム事業を始めたのでしょうか。

 「頼まれた仕事は受ける」という先代の方針があったので、もともと、点検や障子の張り替え、下水の詰まりまで、相談されたことはすべて引き受けていました。改めて始めた事業というわけではないので、リフォーム件数は新築戸数の3倍以上。とはいえ、費用もかかることなので、ずっと無料では成り立ちません。そこで10年ほど前から有料の住宅点検業務を始め、NPO法人「Smile住宅安心ネットワーク」を立ち上げました。

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