リノベる 山下智弘社長
中古住宅を買ってリフォームしたいユーザーに、物件の仲介と改修をワンストップで提供するリノベる(東京都渋谷区)。2016年3月期決算では、前年比45%増収の32億円と急成長している。1件の改修単価は900万円と、非常に高額なリノベーションを年400件受注している。山下智弘社長にビジネスモデルと展望を聞いた。
不動産会社220社と連携
――最近はワンストップビジネスに続々と新規参入が相次いでいますが、リノベるならではという特徴はありますか。
仲介の部分ですね。これは自社でやらずに、約220社の不動産会社と連携していることです。中古住宅を探しているお客様がいらっしゃったら、まずこの不動産会社の皆さんに「今こういう物件を探している方がいます」と、匿名の情報を伝える。そこからお勧めする物件を集めています。購入したい物件が見つかったら、買い付けを入れて、リノベの具体的な設計に入っていきます。
――このビジネスで難しいのが中古住宅を買いたいという人自体を集客することです。普通であれば大手に流れてしまいます。
ここも他社と違うのは、ウェブで集客しています。リノベるのメーンサイトはもちろん、「eA(イーエ)」などの3つくらいのオウンドメディアを運営しています。前期はITマーケティングの専門家を採用したこともあって、ウェブからのユニークユーザー数は前年比約2倍の98万になっています。

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