コラボハウス 最強の雑用係 清家修吾氏
営業職を置かず、設計士が直接、施主と家づくりをすることで知られる一級建築士事務所「コラボハウス」(愛媛県松山市)。新築受注残が191棟、前期は32億円を売り上げる人気を集める一方、リフォームは約1億円でホームページにも「リフォーム」の言葉を打ち出していない。創業者で現在は"最強の雑用係"を名乗る清家修吾氏に、その理由を聞いた。
ブランドイメージが下がる
――今後はOB顧客のリフォームも出てくると思いますが、リフォーム事業についてはどう考えていますか。
リフォームについては、できるだけ手を出さないでおこうと思っています。理由は、リフォームに対するイメージの問題。お客様は「新築工事は難しい、リフォーム工事は小さくて簡単」と思っているんですよ。例えば、新築からリフォームまで何でもできる建設会社と、新築専門の工務店の、どちらが技術が高そうかといったら、新築専門の工務店の方がレベルが高くて、「何でもやります、
リフォームやります」ってうたった段階で、その会社はレベルが低いと思ってしまうのが、一般の人なんです。
――うーん、そうですか...。
このイメージがある以上、「コラボハウスのリフォーム」と言った段階で、コラボハウスのブランドイメージが下がっていくんですよね。実際には、リフォームの方が、より高い知識と経験が必要とされることは、私も分かっています。でも大型のリフォームほど、「ちゃんとした会社に頼みたい」って相談に来ます。ちゃんとした会社って何?って聞いたら、「新築もやれる会社」だと。普通、逆でしょ?(笑)

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