サン・リフォーム (山口県下松市)
サン・リフォーム(山口県下松市)では、OB顧客や地域住民を対象とした感謝祭を年に3回開催している。相談会も兼ねており、多い時では2日間の開催で1億円の営業効果を見込む回もあるという。人気イベントの秘密に迫る。
開催前後で1億円売上げ
「感謝祭は、OBのお客様や地域の方々に喜んでもらい、会社の存在を認知してもらうことが狙いです。そのため、イベント内容も来場された方々に楽しんで頂ける内容を第一に考えて実践しています」(中村壽秀社長)
年に3回、リフォーム相談会を兼ねた感謝祭を自社ショールームで開催している。周年祭を兼ねた今年5月のイベントでは、両日共大雨ながら2日間で約600組が来場、1月の新春イベントでは、なんと900組が来場している。驚くべきはその営業効果。開催前後で多い時は1億円、少ないときでも7000~8000万円の営業成果を見込む。同社では営業マン7名で年間7億円を売り上げるため、イベント売上が約4割を占めることになる。1回につき300万円ほどの開催コストをかけて行われる年3回のこの特大イベント。これが集客のカンフル剤となっているのだ。
(1) チャリティービンゴ大会の様子。1日2回の開催。
(2) 当日は営業マン総出でリフォーム相談に応じる。
(3) 子供たちに大人気。キャンディーのすくいどり。
(4) トイレットペーパー36ロールをビンゴで当てた少年。
来場者プレゼントは奮発
イベント成功の要因は、第一に子供から大人まで楽しめるイベント作りを行っていることだ。
イベントがスタートし、まず参加者の心を掴むのが全員に贈られる来場者プレゼントだ。5月のイベントでは参加者全員に1000円相当の高級そうめん「揖保の糸」がプレゼントされた。1月に開催した際は、北海道の農園で採れたジャガイモ「きたあかり」5キロ分をセレクトしている。
「せっかく足を運んで頂いたのだから、お金をけちりたくないのです。これらのプレゼントは、以前リフォームをさせて頂いたお客様などお付き合いのある方から仕入れることが多いです」(同氏)
その他にも参加者を喜ばせるお楽しみ企画が満載だ。1回100円で楽しめるチャリティービンゴ大会、あじの塩焼きやポップコーンを振舞う屋台も出現する。
「お客さんに喜んでいただければ、自然と売上にも結びつきます」と中村社長。
1日2回、100円の参加費で開催されるビンゴ大会。1回で200人が参加した回も。
地域の人々にとって
楽しみの1つに
サン・リフォーム
中村壽秀 社長
地方の町には大きなイベントがありません。来場された全員に喜んでいただき、感謝祭が楽しみの1つになればとの思いで開催しています。そのため粗品選びにはこだわっています。例えば抽選会の景品タオルも、よくある安物のペラペラのタオルではなく、1枚320円ほどする手触りがフワフワな弊社のオリジナルタオルをプレゼントしています。
イベントでクロージング
もちろん営業努力も怠らない。各営業マンは当日に備え、開催の10日前から商談中の顧客に案内状を持参し、イベントのお誘いを行う。破格の値段で商材を提供する大抽選会、イベント限定の特価商品を用意し、この2日間をクロージングの場として活用するためだ。
「沢山のお客様が来場され商談が行われます。イベントの雰囲気から、この会社なら大丈夫、という信頼感がうまれ受注に繋がるケースも多いですね」(同氏)
スタッフ総出で行われるこの2日間で、多くのリフォーム顧客を獲得することに成功している。
イベント成功のポイント
- 子供から大人まで楽しめるよう、プレゼントやお楽しみ企画を充実させ集客力をアップ。
- 商談中の顧客には必ずイベントを案内し、クロージングの場に。
この記事はリフォーム営業マンを応援するビジネス誌
『Reform Sales Magazine リフォームセールスマガジン』 から抜粋しました。
(毎月15日発行/A4サイズ/28ページ/オールカラー)
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