クレームや施工品質低下、粗利減少、施主や職人との関係性の悪化...こんなトラブル、絶対に避けたいものだが、ノーミスの完璧人間なんて存在しない。では、トラブルが発生してしまったとき初期対応はどうすべき?未然に防ぐには?トラブル実例から2度と繰り返さないための予防策や対処法を聞く。
ミスの原因「ゆとりがない」 を管理アプリで改善
現場で起きるトラブルの多くは、確認不足や思い込みといった人的ミスに由来します。とくに、精神的な余裕がないときほど、判断は鈍り、言葉はすれ違いがち。HOUSE LABO(東京都八王子市) の沼田雅大さんは、報・連・相の仕組みを見直すことで、「ミスを呼びやすい環境」を変えた。
HOUSE LABO(東京都八王子市)
商圏を半径10kmに絞り、地域に根ざした新築・リフォーム事業を手掛ける。リフォームの年間売上高は1億2000万円。
代表取締役 沼田雅大さん
大手住宅メーカーで新築・リフォーム営業を約10年務める。在職中に一級建築士を取得。地元・八王子の街で暮らしづくりに携わりたいと思い、2017年に独立した。
ミスへのプレッシャーはトラブルの悪循環
トラブルの9割は人的ミスによるもの。特に「記憶に頼る連絡、伝えたつもり、になっていると危険な状況だ」と話す沼田さんが、報・連・相の精度を上げるために、まず着手したのがタスクのチェックリスト化。紙のシートで確認し、抜け漏れを防ぐ狙いがあった。
しかし、対面でのチェックでは出勤のタイミングや時間的余裕に左右され、ムラがでやすい。また、担当の記憶に頼って確認をすることも多く、「忙しいと自分の発言にも自信が持てなくて、プレッシャーになっていた」。
この記事の関連キーワード : HOUSE LABO トラブル トラブル対策 リフォマガ
