ここでは洗面室の現場調査で見落としがちな箇所をピックアップします。現場調査は現況を確認するだけでなく、リフォーム計画を実現するために妨げになるものが無いかを確認する場でもあります。
【チェックポイント】
(現場で)
・マンションの洗面室は窓が無いことがほとんどで、カビが発生しやすい環境。洗濯機の裏など湿気が溜まりやすい箇所を確認する。
・新規の収納扉や引き出しが室内の突起物に干渉して、開かなくなることがあるのでチェックする。
・給排水管のメンテナンスのために、天井・壁・床に点検口を設けていることがある。レイアウト変更の時は要注意。
(管理規約から)
・リフォームに関する規約を確認して、予定する工事が可能なことを確認。
(1) ドア枠に引き出しが干渉しないか
洗面台の位置が変わらなくても、収納扉の寸法や開閉方法が変わるときは周囲の突起物にぶつからないかを確認しましょう。よくあるのが収納扉を開き扉からスライド引き出しに替える時のトラブルです。引き出しが浴室ドアの枠に引っかかって開かないことがあります。洗面台を選ぶ時に引き出し幅を狭めているものやオプションで「ドア枠回避」を選択できる商品を選ぶと良いでしょう。
洗面台の引き出しが浴室などの枠に当たらないように、エンドスペーサーをつけている洗面台
