
OB顧客の多さが営業の妨げに?
新築事業を主軸とするセルコホームでは、OB顧客を約9000件抱えている。リフォーム事業での年間受注件数1000件のうち、OBの割合は件数では8割、金額では6割と大部分を占める。
セルコホーム(宮城県仙台市)
1959年設立、輸入住宅・注文住宅を主軸とするハウスメーカー。住宅以外の建築、リフォーム、賃貸・不動産などの事業も手掛ける。年商は100億円で6~7割が新築・輸入住宅販売が占める。リフォームの年間売上高は12億円、5拠点を展開。リフォームの従業員は35名、うち営業は16名。年間受注件数は2000件。
リフォーム営業部 ライフサービス部
部長 安部祥一さん
リフォーム事業の統括部長である安部祥一さんは、「既存顧客とのつながりを強固にするのも大事だが、新規開拓が足りていない」と話す。現状維持が目的なら良いかもしれないが、同社はリフォーム事業をさらに伸ばし、5年後の売上目標は20億円超を達成することだ。そのために、新規受注を増やしていくことは必須課題なのだ。
同社の見積もり提出後の成約率はOB8割に対し、新規は2割ほど。対OB顧客では、ほぼ相見積もりがないため成約になりやすく、営業スキルを磨かなくとも実績が出てしまうことが、かえって営業力向上を妨げていると安部さんはいう。
「水道が漏れているとか、トイレが調子悪いとか、ありがたいことにたくさん相談をいただいています。だからこそ、ハングリー精神が養われないのかもしれません」
例えば、火曜日に届いたマッチングサイト経由での問い合わせに「金曜日までに顧客に連絡してほしい」と記載されていた事例。営業担当はすぐ返答せず、金曜日にやっと連絡をするということがあった。
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