高齢者は今度どんなリフォームが必要だと感じているのか。内閣府が発表した「高齢者の経済・生活環境に関する調査」では、高齢者が求めるリフォームや、住宅関連の支出の現状、自分の住居を将来的にどうするかといったことについて明らかにしている。調査は60歳以上の1976人で、持ち家率は87%となっている。
●図1 今後必要になると考えるリフォーム(複数回答)
手すり、入りやすい浴槽にニーズあり
図1は、今後身体機能が低下しても現在の住まいに住み続けるためにはどのようなリフォームが必要かについて聞いたもの。最も割合が高いのは「特にない」で45.1%を占めた。特に男性未婚と、配偶者と死別した男女既婚の割合は「特にない」が6割となっている。
次いで高いのは手すりを設置するで32.8%だった。その次には浴槽を入りやすいものへ取り替える、で21%。さらに、床や通路面の改造が20%、ブザー設置などの防犯設備や緊急通報のための装置を設置するが19.6%だった。一方、和式便所を洋式便所に変える、引き戸に変える、流しや洗面台を変えるといったリフォームは10%に満たず、低い割合。
図2は現在の住居が将来的にどうなるか、という問いへの回答。家族や親族などが相続して居住する予定が最も高く50.5%を占めている。一方で、「わからない」が16.7%、「特に考えていない」が17.2%を占め、3割余が現在の住居をどうするか決まっていない。相続するが居住予定なし、が10%程度あり、空き家予備軍ともいえる。
●図2 現在の住居が将来的にどうなるか

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