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「日本ルーフレジリエンス協会」設立、屋根災害の防止を推進

「日本ルーフレジリエンス協会」設立、屋根災害の防止を推進

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災害に強い屋根の普及を通じて住宅の価値を向上させることを目的に7月1日、一般社団法人日本ルーフレジリエンス協会(東京都杉並区)が設立された。

地球温暖化に伴う大型台風や大雪による気象災害は、全国的な問題となっているが、住宅における被害は屋根に集中している。こうした中、既存住宅に対して気象災害の影響を受けにくい屋根材や施工方法の普及が急務との考えが、同協会設立の背景にある。

具体的に力を入れているのは、ストーンチップ(石粒付ガルバリウム鋼板)を使った屋根の普及だ。気象被害の影響を受けにくいストーンチップは、風速70mまで耐えることができ、加えて軽量であるため地震の揺れが小さくなることが分かっている。

また、昨今注目されている太陽光発電システムの第三者保有モデルを活用することで、災害時でも電力を確保し、在宅できる住まいづくりの支援を行う。

「屋根の価値を上げることが資産価値につながり、さらには中古住宅再販の活性化にもなります。ストーンチップの屋根について知っている人はまだまだ少ない。広く知ってもらうことが重要です」(横井敏昭代表理事)

今後は営業研修、施工研修など、会員のためのサービス提供を充実させ「長く住める住宅」「買うに値する住宅」の基礎づくりを担っていく。こうした取り組みを進めていくことで、将来空き家になる可能性がある住宅の改修・改善につながり、年間40万戸になるともいわれる空き家対策も視野に入れている。

すでに15社ほどが入会を予定しており、入会金は不要、年会費は3万円。設立初年度は協会のスキームをきちんと整え、2年目以降に会員数を増やしていくことを目指す。

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