3つの補助金をワンストップで申請できる「住宅省エネ2023キャンペーン」が活況を呈している。7月末をめどに、集客のラストスパートをかける事業者が相次いでいるからだ。
「先進的窓リノベ事業」(環境省、経産省)の予算1000億円に対する補助金申請額の割合は、7月12日時点で戸建て住宅が41%、集合住宅が42%に達した。メーカーからの建材の納期のめどや自社のキャパシティを踏まえ、7月末を最終締切に定める事業者が続出している。
こどもエコ7割、窓リノベ4割に到達
3事業の予算に対する申請額の割合
※交付申請期間は3月31日~100%に達するまで。遅くとも12月31日までに終了
住まいあんしん倶楽部(千葉県市原市)もその一社だ。提案する商材を「後付樹脂内窓プラメイクE2」(三協立山)に絞り、最後の販促をかけている。「現在、170組のお客様との契約を完了し、確実に補助金がもらえるよう申請作業を進めています。この後のことを考えると、7月までが限度と判断しました」(同社広報)
関東圏にある窓リフォーム専門店も、7月末の受注を最後に販促を行なっている。この会社がユニークなのは、補助金が間に合わなかった場合は自社で負担することを宣言している点だ。「メーカーの納期を踏まえると、7月末までの申請ならいけると思います。ただ、間に合わなくても、受注を逃す分と自社負担額を天秤にかけたら、後者を選びます」(同社社長)
「こどもエコ」7割に到達、小売大手は撤退を表明
子育て世帯の省エネリフォームに最大60万円を補助する「こどもエコすまい支援事業」(国交省)もクライマックスに突入している。予算1500億円に対する補助金申請額の割合は、7月12日時点で70%に達した。
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