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【住宅リフォーム売上ランキング2012・注目企業リポート】イオン、53万円キッチンパック商品

【住宅リフォーム売上ランキング2012・注目企業リポート】イオン、53万円キッチンパック商品

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売上高が5兆円を超え、小売業界最大手のイオングループ(千葉県千葉市)。同社では6年前に実験的にリフォーム事業をスタートし、今期はオリジナルキッチンを武器にリフォーム事業拡大に向け本格稼働し始めた。

キッチンカタログの1ページ目にオリジナルキッチンパック商品が紹介
キッチンカタログの1ページ目にオリジナルキッチンパック商品が紹介

カラーとサイズ拡充

イオンの最も特徴的な営業戦略は、オリジナルキッチンの販売だ。コンセプトは同社のリフォームカタログのキッチンページの見出しにもなっている「選べる8カラー&サイズバリエーション」だろう。主力商品の「イオンオリジナルキッチンモデルB」は、発売当初のパネルカラーはホワイト、ブラウン、ナチュラルの3色だったが、順次色を追加し、新たにレッド、イエロー、ブルー、ブラック、ライトウッドが加えられて今では8色から選べるようになっている。

また、カウンターのサイズも従来は4タイプだったが、高さは80~90cm、幅195~270cm、それぞれ1cmきざみで好みに応じて選択できる(値段は変わらない)。その他、カウンターは人工大理石でホワイト、ベージュ、グレーの3種から選べ、水はね音が軽減される「静音シンク」、引き出しが奥まで使いやすく、少し押しただけで静かに閉まる「ソフトクローズ機能」など、基本性能を備えている。

そして、もうひとつの特徴が、キッチンまわりの6畳ほどの床・壁・天井が内装工事費込みのパッケージ商品になっていること。これで価格は53万8000円(税込み)。「価格は一般的なリフォーム市場相場の半分くらいを想定して開発しています。この値段は変えず商品の中身は少しずつ充実させてきました」(イオンリテールリフォーム部 部長・島田昌明氏)。

ホームセンターのカインズ、家具のニトリなども、既存の大手メーカー商品では、来店者のニーズに合う金額でキッチンリフォームを提供できないため、自社で割安なオリジナル商品を作って販売している。イオンでも同様のビジネスモデルを推進する。キッチン以外の商品については、既存の大手メーカー商品で工事費込みの定価制で販売している。

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