新潟県を地盤とする中堅ゼネコン、福田組の100%子会社フクダハウジング(新潟県新潟市)は大型リフォームの受注を強化している。今年は既に700万円以上の工事を12件受注しており、中には2000万円といった案件成約にも結びついている。

定額制の全面改装商品を展開
フクダハウジングの栗原一俊社長は大型受注が増えている理由を次のように話す。「ホームページを見て遠方から依頼が入るケースもあります。地元では知られている福田組というブランド力が安心・安全感につながっているのではないでしょうか」
同社は平成19年、リフォーム事業を手掛けていたグループ企業のリフレが福田組のハウジング事業を分割吸収したと同時に、社名を変更し誕生した。スタッフに有資格者が多い点が強みで、一級建築士が13名いるほか、宅地建物取引主任者、1級建築施工管理技士、住宅ローンアドバイザーなど複数の資格を所有する社員も多い。
集客は定期的に行うポスティングがメーン。4年ほど前から7名の専任スタッフが担当するエリアに月間2000枚のチラシを配布している。チラシから受注に結びついた際は最大10万円インセンティブが発生する形だ。そのほか、不定期で本社の所在地で野菜等を販売する朝市も開催している。
「朝市は直接受注に結びつくわけではありませんが、フクダハウジングがリフォームをやっていることを知らない方もいますので、認知度向上のために取り組んでいます」(フクダハウジング 栗原社長)
今後は、不動産仲介事業も行っているため、中古仲介時に派生するリフォーム獲得を進めていく方針だ。
「『まるで新築!』という30坪575万円の全面リフォームパックがありますので、中古戸建て住宅にその商品を付け、販売していければと考えています。マンションでも『fukufukuリフォーム』という坪28万9000円からのパック商品がありますので、戸建てと同じような戦略がとれると思います」(同社長)
前期の同社のリフォーム売り上げは3億9000万円、11名のスタッフで展開している。

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