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・フランス、リビエラで行われた不動産イベントで行われた発表をレポート
・フランスでは住宅危機が問題であり、ホームレスや生活困窮者が増加している
・公共団体が住宅を購入・改修し中流階級へ安い賃料で提供する取組がある
MIPIM(「不動産専門家のための国際見本市」のフランス語表記の頭文字を取った略語)はフランスの南東部のカンヌで開催された不動産イベント。世界中から2万6000人以上の不動産専門家がフランスのリビエラに集まった。後編となる今回は、本紙特派記者のフルリ・ジョアンがグルノーブルでの郵便局舎のコンバージョンと貧困問題と住宅危機という社会問題に対する不動産・住宅業界の取り組むイベント内での2つの発表をレポートする。
フランス・リビエラで開催されたMIPIMでは、4日間にわたって展示エリア、イベント、会議などが行われた
Mottainai精神で旧郵便局舎を再利用
MIPIMにて、私はグルノーブル市議会議員のマリ‐ジョゼ・サラト氏が、持続可能な社会の非常に重要な側面を担う日本のMottainai精神を現地で伝えていることを聞きました。
フォーブス誌によると、グルノーブルは世界で最も革新的な都市のひとつで、QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質を表す指標)が高く、バスなどの公共交通機関や歩道のスペースが十分に設けられています。同市には、1968年に開催されたオリンピックを記念して建設された郵便局舎があります。2つの建物でU字型に構成され、11階建てで床面積は1万5700平方メートルあるこの建物は、現在ほとんど使われておらず、新しい用途で生まれ変わろうとしています。
フランス南東部・グルノーブル中心に位置する 郵便局舎は、歴史的建造物として地域住民 から愛されている(写真提供:Florent Michel)
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