リフォーム産業新聞では建築資材、住宅設備の販売を手掛ける流通会社の売上高を調査し、ランキングにまとめた。トップはJKホールディングス(東京都江東区)となった。
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《目次》
1) 1位のJKホールディングス、成長事業・強化策とは?
2) 渡辺パイプが4位に、3000億円台を記録
3)【有料会員限定公開】ジューテックは8位、再販事業者開拓
4)【有料会員限定公開】橋本総業ホールディングス、コロナ需要取り込みを強化
5)【有料会員限定公開】 21位~96位一覧、注目の企業を紹介
6)【有料会員限定公開】97位~172位一覧、タッセイ15%増
7)【有料会員限定公開】173位~232位一覧、売上高前年比率の動向は
8)【有料会員限定公開】卸業の事業所数は約3万5000
1) 1位のJKホールディングス、成長事業・強化策とは?
1位のJKホールディングス(東京都江東区)は建材の卸売りの核であるジャパン建材を中心に約60社からなる企業。売上高は前年比2.6%増の3684億円となった。
成長事業として位置づけているのが主に2つある。1つはプライベートブランド「Bulls」の強化だ。商品数は500を超え、128億円と過去最高の売り上げを記録。新たに合板・木材商品として「J-GREEN」も開始した。
もう一つの強化策がバス、キッチンの材工一式販売だ。トイレや、洗面、給湯器などの水まわり設備の取り付け工事まで支援するというサービスで、新築にもリフォームにも対応する。4年ほど前から本格化し、全国47都道府県に400社、1400班の施工ネットワークを構築。前期は年間1万1520件の施工を手掛けた。
「工務店さんの施工に関する要望にも柔軟に対応することでこの取り組みを便利に感じてもらえればと思っています。職人不足が深刻になってきた中、『材工』で工務店さんを支援していきたい」(エンジニアリング部担当者)
なお、前回は住友林業(東京都千代田区)が1位だったが、「収益認識に関する会計基準の適用(原則2021年4月以後適用開始だが前倒しで適用)」により、売上高が前年よりも大幅に減少し6位に。なお、適用前の建築資材の取扱高は3721億円。
2) 渡辺パイプが4位に、3000億円台を記録
2位は伊藤忠建材(東京都中央区)。前年比1.7%増の3357億円となった。3位のSMB建材(東京都港区)が3.5%減収となったため、伊藤忠建材と順位が逆転した。
4位は好調を維持する渡辺パイプ(東京都中央区)。同8.8%増とベスト20以内で最も高い伸び率を記録。住設・管材系の店舗は全国に500以上あり、このネットワークが強みだ。
5位はすてきナイスグループから社名変更したナイス(神奈川県横浜市)で2514億円。粉飾決算を受け、住宅事業の縮小など事業再構築中。純損失は37億円となっている。
7位のユアサ商事(東京都千代田区)の建築資材系の売り上げは同5.9%増の2206億円となった。自然災害が増えてきたことからフェンス提案やコロナ禍で需要が高まった宅配ボックス、蓄電池などのエネルギー系商材の提案に注力。
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