サマンサ・ホームステージング(東京都江東区)は、ホームステージング専用のオリジナルフレグランスを開発した。10月10日より試験的に提供を開始し、不動産会社など希望する企業に同製品を配布している。
ホームステージングとは、不動産物件を売却する際に行う空間演出のこと。物件の魅力を最大限に引き出し、早期売却につなげるのが狙いだ。同社はこれまで、片づけと清掃、インテリア演出を組み合わせてきたが、新たなサービスとして香りの演出を追加する。
ホームステージング専用のフレグランス
同製品は天然精油を配合。「シトラス、ミント&サイプレス」という商品名の通り、ペパーミントの香りにシトラス系のグレープフルーツとマンダリンをブレンド。さらに、ハーブ系やヒノキに似た香りのサイプレスを加えている。
大西真史社長は「不動産売却にふさわしい香りとは何かを考えた時、万人受けすることが重要だと思いました。調香師などに相談して候補に挙がったのがシトラス系。これをベースにハーブ系やウッド系を組み合わせることで、複雑で高級感のある香りにしました」と開発過程を振り返る。
当初、同製品の販売は行わず、居住中のホームステージングに試験導入する。香りによる効果や顧客の反響をヒアリングした後、香りの演出を加えたサービスプランを打ち出していきたい考えだ。
「年齢層によって香りの好みは違います。また、ラグジュアリーなタワーマンションとファミリー向け物件でも好みは違ってくると思われます。状況に応じた香りのバリエーションを作っていきたいです」(大西社長)
同社は年間8000件以上のホームステージングを手掛け、今期の売上高は約8億5000万円となった。来期は年間約1万件のホームステージングを実施し、売上高10億円を目指す。
大西真史社長
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