sizzle(東京都渋谷区)は今年5月、営業担当のカンニングペーパー「sizzleスカウター」をリリース。サービス開始4カ月で導入企業が100社を突破した。なかでも建設業界での導入が増加している。
同サービスは、問い合わせのあった顧客のサイト閲覧動向を自動解析するもの。顧客のニーズを先取りできるため、成約率の向上が見込める。レポートは、どのページからホームページに入り、どんなページを何分見て問い合わせに至ったかなど、サイトの遷移状況を分析。A~Eの5段階の成約見込み度と顧客ニーズも掲載している。
顧客の見込み度をわかりやすく表示
「例えば、800万円のリフォーム事例を見ていると大型リフォームに興味があるのがわかるわけです。ただ、データをそのまま出したのでは営業担当者は見ないので、データを加工し、一目で分かるレポートにまとめることにこだわりました」(樋口大介社長)
レポートには閲覧するページ内容によって、11パターンに分類した顧客の性格も掲載。これにより、急いでいるのか、慎重なタイプなのか、といった顧客の傾向が見えてくる。
サービス開発に当たり同社は、MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入企業を調査。8割の営業担当者がツールの情報をつかっていないと回答したことから、より簡単に顧客情報を得られる「sizzleスカウター」を開発した。ホームページの問い合わせにメールが入った後、営業担当者にレポートが一本届くだけのシンプルな機能に絞り込んだ。
導入企業約100社のうち、建設業界は約40社が導入している。
月額利用料は2万9800円。申し込み後、発行されるタグを自社サイトに貼り付ける。その後、レポートを受け取るタイミング設定する流れだ。
同社は今後、特に工務店への導入を進める。将来的にはリフォーム事業などの住宅事業者を含め建設業界1000社を目指す。
樋口大介社長

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