アルダグラム(東京都港区)は11月15日、電子帳票アプリ「KANNAレポート」をリリースした。エクセルの帳票を簡単操作で読み込み、クラウドに保存。必要な書類をスマホ等ですぐに取り出せるようになり、エクセルと同じ操作感で必要情報の入力が可能となる。
帳票のペーパーレスを実現
同アプリは、現場にある大量の帳票のペーパーレスを推進する電子帳票サービス。出力し紙ベースで利用していた帳票をデータ化し、クラウド上で一元管理する。最大の特徴は、各社が利用してきたエクセル帳票のレイアウトを維持してデータ化できる点。従来の帳票と見た目が変わらないため、入力で戸惑うことがない。入力情報は文字や数字に加え、写真や図面のアップロードも可能。また、自分の名前や会社名のハンコも作成でき、手書きサインにも対応する。
サービス開発にあたり、同社は、来年4月から建設業に適用される時間外労働上限規制に先立ち、同社が提供するプロジェクト管理アプリを導入する企業にヒアリングを実施。多くの企業がエクセルで帳票を作成しているが、印刷したファイルを現場に持ち込んで手書きし、会社に戻ってエクセルに入力していることがわかった。新サービスにより、従来発生していた業務の効率化を推進する。渥美翔吾COOは「KANNAレポートの開発をさらに進めていきます。決済を取るための承認機能を追加していきたい」と話す。
同社は、工程表などプロジェクトの計画作成から進捗状況をリアルタイムで行える、プロジェクト管理アプリ「KANNA」を提供。2020年7月の提供開始以降、今年9月で導入企業が3万社を突破した。11月にはプロジェクト管理アプリ「KANNA」は「KANNAプロジェクト」と名称を変更。今後は、「現場DXサービスKANNA」の中に、「KANNAプロジェクト」と「KANNAレポート」の2つのサービスがラインナップされる形となる。
渥美翔吾COO

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