補助金追い風に年100台販売へ
電気通信工事会社のエー・チーム(大阪府豊中市)が、V2H(Vehicle to Home)の専門サイトをこのほど開設。令和2年度の第3次補予算にV2H設備と工事費の補助が組み込まれた点を追い風に、年間100台の販売を目指す。
現状の対応エリアは関西
V2Hとは、電気自動車やプラグインハイブリッド車の大容量バッテリーから電気を取り出し、家庭の電力として利用する蓄電システム。夜間などの安価な電力を電気自動車に充電したものを日中も利用するため、電気代の削減効果が期待できる。また、そのバッテリー容量の大きさから災害時に長時間非常用電源として利用可能な利点を持つ。
同社は「まじめデンキ」の屋号でエコキュートや蓄電池のネット販売を行ってきたが、今後の需要拡大をにらみ、専門サイトによるPR強化に乗り出した。
「当社はもともと電気通信工事をしていますので、電気には理解があります。今後拡大が見込まれるV2Hですが、現状は競合が多くないため、サイト構築を進めました。私もプラグインハイブリッド車を購入し、高い省エネ性を体感し、お客様にその魅力を伝えています」(上田圭介営業課長)
今回、補助金が活用できることになったことによる追い風も期待できる。補助金は電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車とV2H等を同時購入する個人と法人が対象。経産省と環境省の補助枠があり、経産省の場合は設備費の2分の1、最大75 万円、工事費は上限40万円となる。定価79万8000円のニチコンの高グレードモデルでも機器の半分と工事費がまかなえる計算だ。
「住宅会社、リフォーム会社からも問い合わせが入っていますので、今後はV2Hの拡大と共に個人だけではなく、より法人にも提案していきたい」と上田課長。将来的には現状関西のみである対応エリア拡大も視野にいれる。

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