(写真:毎週水曜日に全社員が参加する会議を開催している)
太陽光発電や蓄電池システムの販売などを手掛けるトラーチ(奈良県奈良市)の業績が好調だ。2025年2月期の売上高は前年対比60%増の16億円を記録。提携社数の増加や社員教育などが売り上げ増を後押ししている。
社員教育に注力、人間関係の向上も
FC事業も好調
同社はハウスメーカーや工務店との提携を主軸に、住宅用太陽光発電や蓄電池システムの販売・施工・メンテナンスなどを手掛けている。奈良県に本社を構え、東京都、埼玉県、京都府、愛知県、大阪府、滋賀県に拠点を置く。年間販売件数は1200件。前期の売上高は16億円を記録した。従業員数は40人、そのうち営業マンが22人を占める。太陽光発電メーカーのエクソル(東京都港区)の2024年の販売実績1位を獲得するなどの実績を誇る。
同社は2021年に設立された若い会社だが、24年度は前年比60%増の16億円を記録し、急成長を遂げている。売り上げ拡大の要因は主に3つある。1つ目は提携社数の増加だ。約2年前は20社だったが、紹介などにより現在は48社に増えた。
2つ目は社員教育だ。例えば毎週水曜日に全社員が参加する会議を開催しており、クレームや業務上の悩み・課題を共有し、改善に向けた議論を重ねている。また営業マン向けのロープレや、トップ営業マンなど外部講師を招いた研修なども実施。部署の垣根を越えて社員同士が感謝の気持ちを伝える「ありがとうカード」の運用などを通じて、人間関係の向上にも取り組む。稲場基泰社長は「社員の悩みを共有し、組織全体でフォローし合う風土が着実な成長につながっています。また、生産性も向上しています」と語る。

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