大手住宅会社のリフォーム事業の中間決算が出そろった。7社リフォーム売上高の平均伸び率は15.3%で全社増収。横ばいだった前年よりも15ポイント伸ばし、好調な結果となった。なかでも大和ハウスグループは今回初めて積水ハウスグループを上まわり、下期も好調を維持すれば業界トップの交代も見えてきそうだ。
<大手住宅会社のリフォーム事業中間決算>
前期ベースでリフォーム業界トップの積水ハウスグループは8.6%増収の775億円だった。新築OBのメンテナンス中心から、生活提案や省エネリノベへのシフトを進める同社は、昨年12月に発売した商品「いどころ暖熱」の提案が好調に推移。これはリビングなど建物の一部に絞った部分断熱商品で、築20年以上の新築OBに対して提案している。
7社中最も成長率が高かったのは24.2%で788億円だった大和ハウスグループだ。その中核リフォーム会社の大和ハウスリフォームが成長を牽引した。中間決算では14%増収の480億円を売り上げた。今期は同社単体で930億円を見込む。伸びの要因は消費増税の駆け込み。「体感では30億円くらいの増加があったのではないか」と村井勝行社長は分析する。一方で10月以降の反動減も感じており、下期は落ち着く可能性がある。村井社長は930億円について「下限値で必達の数字。本当は950億円はやりたい」と話す。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/04/01更新)
-
WEB限定記事(2025/03/27更新)
-
1640号(2025/03/10発行)5面
-
1640号(2025/03/10発行)3面
-
1632号(2025/01/13発行)3面