ハウスメーカー大手パナホーム(東京都足立区)の2012年度第3四半期決算は、新築住宅が伸び悩んだ結果、売上高が2037億円と小幅減収だったが、増改築部門が278億円、前年同期比5.7%増と順調な伸びを見せた。
太陽光発電システムなど環境性能に優れた「エコリフォーム」を武器にリフォーム事業を推進。また、リフォーム相談会の実施で集客を図り、セカンドライフ層をターゲットにした間取り改修や加齢配慮リフォームと展開したことが、功を奏した。
今年度税制改正で消費税増税の軽減措置の行方が定まっていないことで、消費者の模様ながめ気分が強まり、戸建て新築がやや苦戦する中、省エネやバリアフリーのためのリフォーム支援策が国により展開され、住宅・リフォーム業界にとって、追い風となっている。
パナホームでも、こうした追い風に乗り、「好評の太陽光発電システムの認知度アップ、既設住宅の顧客のライフスタイルへの提案等を通じ、現在13.6%のリフォーム比率を、今後さらに高めたい」(同社広報部)と、けん引役を期待している。

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