ニッカホーム(愛知県名古屋市)が今期(2012年12月決算)135億円の売上げ計画に向け、出店を加速させる。2013年に入り既にオープンした岡山県の倉敷店を含め今期は最低15店、多い場合は20店舗を出店させる計画だ。
年度ごとに出店数を増やす期と抑える期を繰り返している同社は、今期、前者の出店数を増やす期にあたる。1月の倉敷店の開店をはじめとして、2月は名古屋市東区と広島市、さらに時期は未定だが、神奈川県藤沢市と東京都町田市、兵庫県神戸市にも出店を確定させており、随時オープンさせていく予定だ。
「店舗数を増やしていくにあたり人材も増やします。現在500名ほどの社員がいますが、4月には新卒が50名ほど入社するほか、中途採用も随時行っていきます」(西田裕久社長)
また、福岡県に次ぐ分社化にも着手する。1月には同社の別ブランド店舗として展開していたマニカホームを独立。代表取締役にはマニカホーム全店の責任者であった中駄康博氏が就任した。加えて、4月には名古屋の6店舗を別会社とし、代表者として現在名古屋の責任者である奥園丈博氏が就く予定だ。
「別会社にしたことで販促方法などを各社で独自に考えられる風土をつくっていきたい」と西田社長。
マニカホームは従来、商品交換にとどまらない提案型のリフォーム獲得を目指していたため、分社化を契機に水回りの交換以外の案件を獲得できる体制へ転身を図る。
一方、名古屋地区は人材育成を強化するため、新入社員向けの研修を開始する予定だ。これは、関東や関西での出店を増やしたため、本拠地の名古屋地区の人材流出を補う措置で、2ヵ月間のマナー研修などを行い、若手社員に基礎的な知識を早急につけさせることが狙いだ。
「今期は今まで獲得できなかった顧客をいかにして取り込むかに力を入れていきます。まだ成功するかどうか分かりませんが、マニカホームの顧客層の変更もその一環でして、ハウスメーカーなどに流れていた方を獲得していきたい考えです」(同社長)

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