積水化学工業環境・ライフラインカンパニーは、今後3年間で売上高3000億円、営業利益150億円を目指す。特に社会インフラの更新や、住宅リフォームなどのストック分野の営業強化を図る。
住宅分野ではマンションリノベーション事業を強化する。既存のマンションの共有部・専有部ともに改修する。現状売上高は20数億円だが、これを3年後に100億円にする方針だ。
専有部においては昨年開始したリノベーション商品「マルリノ」を強化していく。これはマンション専有部内をスケルトンリフォームするもの。「マルリノ」では「リフィルド工法」という独自の工法を採用。
同工法の特徴は高性能フェノールフォーム断熱材「フェノバボード」を使用。室内の断熱性を高め、結露・カビを予防する。さらに、遮音性の高い無垢床も特徴のひとつ。さらに、耐食性の高いポリエチレン管「エスロペックスCV」を給排水管に導入する。
また、中古マンションの物件探しから、リフォームまでの相談に対応する「ワンストップサービス」も展開する。
共有部については既存の配管を樹脂管への更新を行い、長寿命化を図る。その他、外壁塗装、防水、タイル補修、鉄部補修など資産価値向上につながる大規模修繕を行う。
高見浩三カンパニープレジデントは「全分野における補修、更新のソリューションを提供し、ストック分野のエンジニアリングメーカーを目指す」話す。
なお、同カンパニーの2013年度売上高は2399億円、営業利益64億円。

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