積水化学工業(東京都港区)の子会社・積水化学北海道(北海道岩見沢市)は、既存住宅を高齢者や障害者など要介護者が暮らしやすい住環境へ改修する「ユニバーサルデザイン(UD)リフォーム・リノベーション事業」を10月1日から開始した。
UD体感施設の体験コーナー
福祉学の研究を進める北翔大学と連携。同社が持つ建築分野のノウハウと、同大学大学院人間福祉学研究室の佐藤克之教授が保有する医療・福祉分野の知見との融合を図る。
また同社札幌東事業所(北海道札幌市東区)内にラボ型拠点「UD体感施設」を新設。佐藤教授との共同企画によるセミナーのほか、産学関係者、医療・福祉関係者、一般来場者などが利用できる勉強会も開催し、そこで生まれたアイデアが新商品の研究・開発につながるようなラボ型拠点になることを目指す。今後は札幌市を中心とするエリアで、戸建てやマンション専有部を対象に、UD事業で2016年度売上高3億5000万円を目指す。マンション共用部、公営住宅などのUDリフォーム・リノベーション、非住宅分野のコンバージョンにも事業を展開する意向。
ショールーム
現在、市内の高齢者人口は40万人を超え、その40%近くが今の住まいでの介護を望んでいるとされている。同社は創業以来、寒冷地特有の環境を考慮した製品の開発・製造・販売を手掛けており、蓄積した技術力を生かして高齢者向け住宅改修の事業分野にさらに力を入れていく。

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