高級感がありながら、シャープなバスルームを―――。ヨーロッパの大手衛生陶器メーカー、デュラビット(ドイツ・ホーンベルグ)が、5月に発表した新しいバスルーム商品が「LUV(ルフ)」だ。陶器でできた洗面ボウルとアクリル・人造大理石製のバスタブなど、バスルームを構成する製品を取り揃え、周辺に配置されたキャビネットは、時間を超えても色あせない普遍的なデザインを提案する。
バスルーム空間商品「LUV」
質感異なる内外の対比
LUVは、スウェーデン出身の女性デザイナー、セシリエ・マンツ氏が手掛けた、バス空間の総称だ。同社では個別の機器ごとではなく、空間を1つの作品としてデザインすることが一般的。
セシリエ・マンツ氏によるLUVのテーマは、彼女の故郷の風景。「私の心の中に最初からあったのは、シンプルなテーブルに置かれた、水で満たされた洗面ボウルのイメージ」と話す。本シリーズではバスタブやキャビネットを展開している。
セシリエ・マンツ氏のこだわりが最も表れているのが、この陶器製の洗面ボウルだ。
一般的な商品ではふちの厚さが2~3センチであるのに対し、LUVの洗面ボウルは最も薄いふちのところで4mmしかない。それが、ボウルの内側の容積を見た目以上に広く取ることができるようになっている。DuraCeram®(デュラセラム)という同社オリジナルの素材で作られており、薄くても高い強度を誇る。
また、ボウルの外側にもこだわっており、今トレンドの、光沢のないマットな質感を採用。光沢のある白色のボウル内側と、外側の無光沢な質感とカラーの対比を特徴的に表した。色は、通常のホワイトの他、サテンマットホワイト、サテングレー、サテンサドの全4色を用意。

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