パナソニックは2011年11月28日、東京国際フォーラムで、パナソニックグループが今後の成長戦略として掲げる「まるごとソリューション事業」の要旨について発表した。

▲太陽光発電・蓄電池、省エネ設備家電をつないで、住まいのエネルギーマネジメントを行う
このまるごとソリューション事業はグループが持つ製品群とソフトを融合し、さまざまな顧客の困りごとを解決していくもの。顧客価値の最大化を図ることで長期にわたる関係を築くことが目的だ。
2012年1月からの新体制で新たに発足する、パナソニック株式会社エコソリューションズ社に、100人を超える規模の「まるごとソリューションズ本部」を設置する。同本部が中心となり、グループを横断して営業活動を行う。
また、三洋電機とパナソニック電工を統合した新組織の発足に合わせた展開も計画。三洋電機の太陽光パネルやリチウムイオン電池、パナソニック電工の住宅建材・照明技術などをシステムとして組み合わせた提案を行う。
今後、まるごとソリューション事業の具体的なビジネスモデルを100本創出し、1兆円の売上を目指す「100本の矢」作戦に着手する。「1本当たり100億円の事業規模として1兆円事業を目指す」(長栄周作専務取締役)。
住宅・ビル・店舗などの市場に対し、日本、中国、アジア・太平洋、北米、欧州などの各地域に営業拠点を設け、グローバル規模の事業創造を加速する。特に北米と欧州については営業基盤確立のため、現地企業のM&Aを検討する。

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