LIXIL(東京都千代田区)は、住宅エコポイントで好評だった内窓「インプラス」の発想を部屋全体に広げ、今ある「壁」と「床」の内側に簡単に取り付けるだけでエコリフォームができる新工法「ココエコ(ココだけ簡単快適エコリフォーム)」の提案を開始した。
▲工期はなんと、ひと部屋で3日~1週間
室内側からの施工で、"必要な部屋だけ"を"短工期"で"リーズナブル"に断熱リフォームできることが特徴だ。目安として、従来の一般的な断熱リフォーム(大規模断熱改修工法)が家全体で約1000万円、工期も1~2ヵ月かかるのに対し、「ココエコ」では必要な部屋だけを施工でき、費用も6畳で約60~90万円(工事費込み)、工期も3日~1週間(1部屋)で収まる。
同社では、従来の防音・断熱内窓「インプラス」に加え、厚215mmの一般的な断熱材(グラスウール16mm)の断熱性能に相当する、厚さ12mmの"真空断熱材"を断熱パネルとして使用した「ウォールインプラス」「フロアインプラス」を開発した。真空断熱材の使用はこれまで、建築には不向きとの定説があった。現場での切断やクギ打ちが致命的になるためだ。同社ではこの解決策として「フルオーダー」で対応し、現場で切断することなく事前にジャストカットで生産する。クギを打つ箇所には真空材ではなく、クギの打てる断熱材を使用している。
2012年4月から全国で発売を開始(関東エリアでは一部先行発売済み)する。
なお、内窓「インプラス」は引き続き新版・住宅エコポイントの対象となる予定だが、今回開発の「ウォールインプラス」「フロアインプラス」は同エコポイントの断熱材の基準と適合しないため、対象から外れる見通しだ。

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