・タカラスタンダードは、「お得意様新春懇親会」にて2019年経営方針を発表
・売上倍増のため、3つの方針を設定、ホーローの進化、技術基盤の拡充、営業面強化
・特にマンション向けシステムバス市場注力
マンション向けシステムバス市場注力
タカラスタンダード(大阪府大阪市)がこのほど「お得意様新春懇談会」を開催し、渡辺岳夫社長が2019年経営方針を発表した。同社は平成の30年間で売り上げ規模を倍増。更なる成長に向け、大都市圏でのリフォーム事業を引き続き積極展開するとともに、マンション向けシステムバス市場に参入し"水まわり業界の覇者"を目指す考えを明らかにした。
2019年経営方針を発表する渡辺岳夫社長
3つの経営指針で売り上げ規模倍増
新春懇談会は2月12日に東京、19日に大阪で開かれ、両会場合わせて約1100人が出席した。冒頭の挨拶で渡辺社長は、水まわり業界にとっての平成を振り返り、「水まわり商品の高付加価値化、すなわちシステム商品化が進んだ。住宅着工数は半減したもののシステムキッチン、システムバスの業界出荷台数は約2倍に拡大した。一方、デフレ等の影響で価格競争はし烈だった」と説明。
そうした中、同社は平成の30年間で売り上げ規模を倍増。その背景には、「独自性の追求」「経営資源の蓄積」「勢いのある組織づくり」の3点の経営指針があったことを強調した。
「独自性の追求」とは、ホーローの技術、商品面での独自性の追求だ。
「約50年前、高度な金属加工技術を活用してホーロー流し台事業に参入し、ホーローシステムキッチンへと進化した。浴槽事業の『ぴったりサイズシステムバス』はリフォーム需要の獲得のけん引役となっている」(渡辺社長)
また、地方市場の重視、全国一律の価格政策といった独自の施策を展開し強みに成長させた。
「経営資源の蓄積」では、物流倉庫を自社で所有し運営することで優れたサプライチェーンを構築し、分譲マンション向けキッチンで8割近いシェアを確保している。
「勢いのある組織づくり」では、営業組織の再編、若手や女性の登用などを行い組織の改革・活性化に努めている。
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