オフィス家具メーカーのオカムラ(神奈川県横浜市)は、家具の生産・販売だけでなく、オフィス空間のコーディネートから働き方のコンサルティングまでをまとめて提供することで他社との差別化を図っている。その中心的な役割を果たすオフィスラボ「CO-Dō LABO(コードーラボ)」について、はたらくの未来研究所の遅野井宏所長に聞いた。
さまざまなワークスペースを備えた「ラボオフィス」では、新しい働き方を常に模索している
働き方を探るラボオフィスは見学可能
「CO-Dō LABO」は、新たなワークスタイルを仮説検証するためのラボオフィス。広さ1380平米のオフィス内では、同社の社員約150人が実際に働いている。また、体感型ショールームとしての機能も持っており、毎日2、3社が見学に訪れている。
同社では、「いかに業務を効率化し、それによって生まれた時間をどう有効活用するかを一人ひとりが主体的に考えながら行動する」ことを意味する「考動」という言葉を発案。 この「考動」を促すことで、より生産性高く、より健康的に働くことができるオフィスづくりを目指し、「CO-Dō LABO」で実践している。
部門の占有スペース最小限に
「CO-Dō LABO」のワークスペースは、各部門の占有スペースを最小化し、共用スペースを最大化。 その中に、「考動」を促すさまざまな仕掛けを用意している。例えば、各部門唯一の占有スペース「TEAMPORTAL(部室)」は、インテリアから利用方法までを入居する部門が自由に考え、決めている。実際、ある部門は、壁面にホワイトボードを設置し、樹脂やスチールのテーブルや椅子、什器でまとめている一方で、別の部門は木製天板のテーブルや椅子を設置し、壁面には部内のレクリエーションイベントの写真を貼っているなど、中の様子はさまざまだ。

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