住宅設備建材メーカーはパナソニックとLIXILの2強。編集部では住宅関連資材の開発を手掛ける主なメーカーの最新売上高を調査し、ランキングにまとめた。トップはパナソニックの中で住設・建材、照明などを手掛けるパナソニックライフソリューションズ社(2019年3月期までエコソリューションズ社)となった。売上高は2兆361億円。2番手はLIXILグループで1兆8326億円。両社の売上高は1兆円を超え、かつ3番手以降に圧倒的な差を付けており、住宅資材業界の2大メーカーとなっている。
トップ100社、累計売上は10兆超え
パナソニックライフソリューションズ社の売上高で大きいのは照明と電材事業で、約6700億円を売り上げる。国内リフォーム市場を軸とした水まわり機器や建材販売を行うハウジングシステム部門は3542億円。
住設で注力するのは「空間」提案。「パナソニックセンター大阪」では12の住空間を展示。最近は空き家になった実家を民泊物件に再生した空間を体感できるモデル展示を開始。また4月には東京・汐留に「TOKYOリノベーションミュージアム」という中古マンションの全面改装が体感できる店舗を開設。
LIXILグループは内外装の総合住設建材メーカーだが、最も売り上げが大きいのはウォーターテクノロジー事業という水まわり系商材分野。キッチン、バス、トイレやGROHEもこの領域で8331億円の売り上げがある。窓・サッシ、ドア、エクステリア、インテリア建材分野は5408億円。
キッチンでは高価格帯の「リシェルSI」に注力。洗いやすくするシンク「ひろびろWサポートシンク」などを開発。
「家事楽」機能を高めている。トイレは汚れに強い新素材「アクアセラミック」搭載の商品出荷が100万台を突破。
バスは一新した「アライズ」や肩湯できる「スパージュ」を推進。
3位はTOTOで、5860億円。国内の売上高はリフォームが主となる。新築事業が1346億円に対し、「リモデル事業」は2905億円となっている。
「ウォシュレット」は今年3月時点で、累計出荷台数が5000万台を突破するなど好調で、国内では959億円を売り上げる。
売り上げ好調なのは浴室。主力のバス「シンラ」を5年ぶりにフルモデルチェンジしている。
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