「要望の本質つくことが重要」
エクステリア・ガーデンの新設やリフォームなどを行い、さまざまなコンテストで受賞を獲得する実力を持つ会社がカエデスタイル(福岡県福岡市)だ。昨年の全体の売上高は2億2000万円、件数は約100件。藤田一樹社長に高い提案力の秘訣を聞いた。
昼夜で表情を変えるガーデンに生まれ変わった(「LIXILエクステリアコンテスト2018」大賞受賞作品)
ガーデンで「居場所」を広げる
「LIXILエクステリアコンテスト2018」で大賞を受賞した事例では、中古住宅を購入してガーデン・エクステリアのリフォームを実施。昼夜で表情を変えるガーデンへと生まれ変わった。
全体のデザインは和風の住宅に合わせて和モダンな雰囲気で統一し、シックな色合いを基調とした素材を採用。ガーデンは目隠しフェンスと白壁で外からの視線を遮ることでプライベートな空間を実現している。夜は植栽や壁のライトアップや、屋根からのダウンライトで非日常感ある空間を楽しむことが可能だ。
また、在宅で仕事を行う施主の要望は、仕事の合間に気分転換できるような庭にすること。そのため、家の中と外をできるだけシームレスにつなげることを重視した。例えば、リビングからつながる屋根付きのテラスを作ったり、リビングはテラスとフラットにつなげ、外に出やすい仕様にしたりしている。
「お施主様は夜にテラスに座ってお酒を飲むなど楽しまれています。普段家の中でやっていることを、ちょっと外でやってみるだけでも非日常感があります。外でコーヒーやお酒を飲んだり、本を読んだりすると気持ちが良い。外の庭までリビング、ダイニングとなるような居場所を広げる提案をしています」

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