特殊な炭で住まいを調湿・消臭
「炭」の販売のみで3億円以上を売り上げる会社がある。出雲大社のすぐ近くに本社を構える出雲カーボン(島根県出雲市)だ。袋の中に良質な木炭を詰めた「炭八(すみはち)」、用途はさまざまだが、住宅やマンションの床下や天井に敷き詰めることで優れた調湿性と消臭、防音にも抜群の効果を発揮する。開発のいきさつや販売戦略などを、石飛裕司社長に聞いた。
←石飛裕司 社長
除湿・蓄熱・防音・空気清浄「炭八」ひとつで何役も
高気密・高断熱の、現代の日本の住宅。そこで問題となるのが湿気対策だ。今、床下や天井に敷き詰めることで、湿気を20%除去できるというので人気なのが「炭八」だ。天井に入れれば、除湿の他に蓄熱や防音、空気浄化にも効果があるという。さらに湿気を好むカビやダニ、シロアリなどが寄り付きにくくなる効果が期待できる。
炭八の知名度は、出雲地方では抜群だ。約7件に1件の世帯で何らかの炭八商品を購入している。さほど認知されていない関東でも、以前東京のテレビショッピングで紹介された際は、押し入れなどに利用する1万円と5000円のセットの炭八が、1日で4500セット販売された。「申し込みが殺到してネット回線がパンクした」と石飛社長は振り返る。

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