--歴代【住宅設備建材メーカー売上ランキング】一覧--
売上伸び悩み、減収企業は4割に
今回のランキングでは売上高の増減率や営業利益などの情報を新たに加えた。売上規模だけでなく、本業での儲けも分かりやすくした。
全体を通して見た場合、消費増税や住宅産業の成熟化もあり、各社の売り上げの伸びは低水準に止まっていることが分かった。上位30社の売上高前年比率の平均はわずか0.5%増となっており、前年比率が分かっている98社の平均でも1.5%増となっている。また93社のうち減収となったのは37社で、約4割を占める。
年商1000億円超えは24社
企業を個別に見ていくとパナソニックとLIXILグループが、この業界において断トツの売上高を誇る2強だ。パナは主力の電材も含むが売上高1兆9125億円。国内リフォーム市場で強化する住設は高価格帯のエルクラスキッチンとバス。「普及価格帯の商品は違いが出しにくいが、高級価格帯のキッチンとバスは差別化できる強みを持つ商品」(ハウジングシステム事業部水廻りシステムBU営業戦略企画部水廻り営業企画担当SV課、課長仙石克幸氏)。
LIXILグループはほぼ横ばいの1兆6944億円だった。上期は好調だったものの消費税率引き上げの反動減と新型コロナが影響した。
今期からは「非接触、タッチレスがキーワードの商品販売を強化」と広報の酒井亮介氏。第1四半期決算(4~6月)ではタッチレス水栓の売り上げは前年比43%増と好調をキープ。さらに玄関用収納網戸は前年比80%増、宅配ボックスは前年比70%増、リフォーム用シャッターは前年比40%増と、コロナ禍で売れる商材も多い。3位はトイレなど水まわり設備大手のTOTO。売上高は前年から1.8%増の5964億円だった。リモデル事業売上高は2969億円に対し新築売上高は1393億円で、リモデル重視の姿勢は変わらない。バス「サザナ」の刷新、トイレ「ピュアレストEX」の洗浄力強化など商品力を高めている。今年9月にはキッチン「ザ・クラッソ」「ミッテ」のリニューアル商品を発売し、キッチン領域の拡大も狙う。
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