福島県・宮城県を地盤にリフォーム事業を手がけるオノヤ(福島県)は、現在13店舗を展開し、リフォームの売上は40億円。粗利率は35%を保っている。同社の成長において欠かせない存在がある。DATA KIT(兵庫県神戸市)が提供する統合管理システム「SAKSAK(サクサク)」だ。小野浩喜社長は「SAKSAKがなかったら数字を把握できず、粗利も維持できなかったです。感謝しています」と語る。
オノヤ 小野浩喜 社長
「SAKSAKがなければ粗利を維持できませんでした」
「予備原価」という発想を教えてくれた
同社がSAKSAKを導入したのは2006年のこと。ちょうど2店舗に増えた頃だった。それまで一件一件手書きで原価管理を行っていたが、店舗が増えたときにとても管理ができないと考えたことが導入の理由だ。「店舗が分散していっても一元管理できるところに惹かれました。店舗が離れていても原価の管理を本部集中でできたので、経理部門も助かりましたね」と小野社長は振り返る。導入当時の営業マンは10人ほどだったのが、今では100人を超える。会社の急成長を支えたのがこのシステムだった。
リフォーム業に特化しており、「原価管理に関する仕組みがしっかりしている」という。まず、見積もりと積算の両方の計画値が入れられること。「指標が2つあることを理解している。積算した金額をベースにして発注ができます」と小野社長。
そして、予備原価を設定できること。実際に工事にかかった金額の、例えば10%を予備原価として取っておくことができる。営業マンは予備原価を引かれた粗利で認識し、粗利の目標を達成できるように動く。「リフォームでは原価を見通せません。SAKSAKが予備原価という発想を教えてくれました」と小野社長は語る。
営業マンの着工前準備も一目瞭然
システム上では現場ごとの粗利が一目瞭然。計画より粗利が低い場合にはアラートが出るので、工事が終わってみたらマイナスだった、ということがない。そして、営業マンがすべて発注を終えてから工事を始めているかも確認できる。
「リフォームでは予め金額を決めるのは難しく、発注しないで始まってしまうことがありますが、最終金額を握らないといくらたっても粗利は改善されません。早めに準備を始めれば、事前に職人に現場を見せて話し合うこともできる。着工前準備を怠っていないか見ています」と小野社長は語る。こうすることで営業マンの意識も変わったという。「SAKSAKの処理をきちんとやる人は粗利が下がらないですよ。逆に入力がルーズだと粗利が下がります」。完工後はロックして、原価を入れられなくなるため、サービス工事ができないようにもなっている。また、現場ごとの粗利が明確に見えるため、インセンティブの計算なども楽に行うことができる。
コロナの影響を受け案件が減る中で、SAKSAKを見る機会が増えたという。「案件が少なくなると1つ1つの現場が今まで以上に大事になります。発注を慎重にするようになりミスもなくなりましたし、2%くらい粗利率が上がりました」と小野社長は語る。
DATA KIT (兵庫県神戸市)
TEL:078-393-8585
「リフォーム統合管理システムSAKSAK」は、リフォーム業・建築業に必要な機能が詰まったクラウド型の統合管理システムです。
営業進捗管理・見積書作成・販売管理・入金管理・原価管理など全ての情報を一元で管理することができますので、企業の多様なお困りごとを一度に解決できます。また、刻々と変化する現場の状況にもリアルタイムで管理ができる独自のノウハウがありますので、粗利低下や赤字工事を未然に防ぐ事ができます。インストール不要で導入も簡単。徹底した原価管理による生産性の向上や業務の効率化はもちろん、充実のアフターサポートにより多くの企業様よりお喜びの声をいただいております。是非ご活用下さい。
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