苦戦続くも利益面では改善
永大産業(大阪府大阪市)は2021年3月期の中間決算を発表した。連結売上高は前年同期比4.3%減の264億84000万円、営業損失は6億3000万円(前年同期営業損失8億500万円)、経常損失は5億4200万円(前年同期経常損失7億7700万円)だった。
また株式会社アールビーの事業一部譲渡により、事業運営を担う関東住設産業株式会社を設立、これに伴い負ののれん発生益3億5000万円を今期の特別利益として計上しており、純損失は1億9200万円(前年同期純損失9億8800万円)となっている。
セグメント別に見ると、住宅資材事業では刷新したカタログにQRコードを掲載、各製品を自由に組み合わせて仕上がりを確認できるシステムを導入するなど、コロナ禍において需要が高まるデジタルコンテンツの充実を図った。また、幼稚園等の園舎や介護施設などに対応する製品「セーフケアプラス」を拡充し製品カタログを大幅に刷新するなど、非住宅分野の販売拡大に注力した。
しかし緊急事態宣言発出を受けてのショールーム休館や対面での営業活動自粛の影響もあり、売上高は前年同期比1.6%減の242億1900万円、セグメント利益は2億4800万円(前年同期セグメント損失7000万円)となった。
木質ボード事業は、コロナ禍の影響のほかENボード株式会社設立に伴う工場の閉鎖、操業開始に向けた人件費の増加なども重なり、売上高は前年同期比26.3%減の21億8300万円、セグメント損失は600万円(前年同期セグメント利益1億4100万円)となっている。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1660号(2025/08/11発行)5面
-
1660号(2025/08/11発行)5面
-
1660号(2025/08/11発行)3面
-
1660号(2025/08/11発行)4面
-
1659号(2025/08/04発行)17面