リフォーム業界のリアルに迫る企画「実態調査」。今回のテーマはキッチンの施工管理だ。各社キッチンの施工、工事の進捗や品質はどのように管理し、満足度を下げないために行っていることも調査した。
ジョン石橋ビルダーズ
解体前に排水管洗浄で悪臭防止、給水管は水圧試験で漏水確認
リフォーム事業を手掛けるジョン石橋ビルダーズ(東京都世田谷区)は施工満足度の高い一社だ。サイト「リフォーム評価ナビ」では56件の口コミがあり10点満点中9.3を獲得している。石橋直治社長は一級建築施工管理技士の資格を持ち、管理の満足度を高めることで口コミや紹介、ネットからの受注につなげている。
キッチンリフォームの工期は5~6日とることが多い。壁付けのI型からI型へのリフォームでクロスなどの内装を含む場合。1日目は養生、解体。2日目は配管工事、電気工事。3日目は壁下地貼り、床補修、キッチンパネル工事(以上の工事は一部2日目になることも)。4日目はキッチンの搬入、組み立て設置。5日目は配管工事、電気工事、内装(壁紙、床)の仕上工事。6日目は予備日となる。
「月曜に始めて金曜、遅くとも土曜に引き渡せれば満足いただきやすい。ですが工期が遅れ、日曜、来週の月曜とずれ込むとと、当然キッチンが使えない期間が増えてしまいますので、満足度が下がってしまう」と石橋社長。
管理のポイントは「措置」と「処置」だという。措置はミスしない対策、処置はミスした場合の対策。特に措置には力を入れる。
例えば、解体前に排水管を洗浄するようにしている。「ピーピースルー」という洗浄剤を使う。これにより匂いが消え、解体後の配管取り替えの際に悪臭が現場に漂うことがなくなる。施主の満足度を下げない工夫だ。
また、キッチン設置の前に、給水管と給湯管の水圧試験を行う。水漏れしないかを確かめる。漏水は当然ながらクレームになる。
養生の際はモノを動かす前の状況の写真を撮っておく。リフォーム後にきちんと元あった場所に戻すためだ。
さらに、施主宅のコンセントを使う際に漏電遮断機「ビリビリガード」という機器を設置し、電動工具の漏電や使いすぎが起きた場合にブレーカーが落ちないようにする。ブレーカーが落ちれば施主の電気機器が影響を受ける。「例えば、録画していたビデオレコーダーがストップしたり、パソコンのデータが消えたり。ブレーカーが落ちるだけでも相当困られる。必ず対策をとっておきます」と石橋社長。
現場には毎日8時ないし、8時半に行く。職人より前に入り、指示を出し、動き出してから現場を出るのがルールだ。図面、工程表などは紙ベースで管理。
リフォーム売上高 約5000万円
平均単価 200万~300万円
(1)5~6日(壁付けの場合)
(2)月曜日開始が基本。金、土に引き渡しを目指す
(3)原則、毎日。8時30分ごろ
(4)原則毎日現場を訪れ職人への指示出しを行い、クレームにならないリスクヘッジを念頭に置いた管理を行う。解体前に配管を洗浄して悪臭が広がらないようにしたり、水漏れしないように漏水試験をしたりする。一級建築施工管理技士が管理を担当
(5)毎朝現場で行う、電話やFAXも
(6)電話、FAX、メール、LINE
(7)紙
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