昨年の秋頃から影響が本格化してきた住設の納品遅延問題。特に給湯器の遅延は顕著だ。リフォーム事業者は受注は取れてもモノが入ってこないという状況に陥っている。当然ながら給湯器メーカーにも影響が出ており、最近決算を発表した大手2社も大きく影響を受けていることが明らかになった。
部品調達に課題
ノーリツ(兵庫県神戸市)は2021年12月期決算を発表し、減収減益となった。売上高は前期比3.1%減の1781億4200万円だったものの、営業利益は同47.5%減の25億円で、同22億6300万円の減少。国内事業の営業利益は前々期43億円だったが、1億8300万円の赤字に転換した。
前期の営業利益の目標は国内45億円、海外5億円の計50億円としていたが大きく下回った。
営業赤字の理由として挙がったのが、昨夏に東南アジアで部品調達が十分にできなかったこと。新型コロナウイルスの大流行で、工場稼働が通常通りではなくなった。ハーネス不足により給湯器の需要に対して供給が追い付かず、昨年後半から納期遅延が相次ぎ納品数が減少。円安によるコスト増も重なり影響が出た。

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