もうすぐ訪れる本格的な冬シーズン。室内も乾燥しがちで、ウイルスが空中に舞い風邪やインフルエンザの感染リスクも高まる。換気や調湿に加え、ニオイの原因を特定し、消臭・制菌効果に威力を発揮するサービスや建材を紹介する。
クローズアップ建材 室内空気環境改善
孤独死による事故物件の増加やペットとの共生率の上昇により、部屋の「ニオイ」は、長らく社会問題として横たわっている。染み付いた臭気は通常のリフォームでは対策しきれない場合も多く、効果的なニオイ対策ができるかは切実な問題だ。空気清浄機などを用いて、リフォームや清掃の際に施工して解消してくれるサービスはニーズが高い。
また、高気密・高断熱住宅が増えるにつれ、室内の湿気対策の重要性も増している。冬を迎える前に、室内の乾燥を抑えて空気環境を整える調湿も欠かせない。消臭や制菌効果の高い天然素材を用いた壁材やカーペットなどを使うことで、恒常的にニオイのもとを断つこともできる。加えて、従来は廃棄されていた素材を利活用して消臭に役立たせる、持続可能で循環型の室内環境改善は理にかなっている。
- 卵の殻を利活用した調湿と消臭
- エッグウォール[日本エムテクス]
- 卵殻の微細な穴を通して生活臭などの臭いを吸収し、余分な湿気を吸収する働きを壁材に応用。主成分である炭酸カルシウムはさまざまな食品にも活用されており、その安全性は十二分に実証済み。また、従来は廃棄されていた卵殻を再利用することで、資源を循環させるメリットも生んでいる。

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