土佐組子(高知県高知市)は日本の伝統技法である組子と耐力壁を組み合わせた壁材「組子耐力壁」を開発。4月からは関東での製造を開始し、本格普及を進める。
組子とは釘を使用せずに木片を組み合わせて幾何学模様を生み出す技法。これまでは飾りとして障子や欄間に使用されてきたが同商品は構造耐力壁の機能も搭載する。耐力壁としての役割をもちながら、木片を組み合わせた隙間から彩光や通風が行える新しい建材を作り上げた。
デザイン性に優れた耐力壁
「組子部分は縦横斜めに組み合わされた木片で作られる八角形が特徴的な八つ目という模様です」と上田道秋営業部長は話す。
耐力壁全体が組子となっているので、化粧材を施工せずに利用可能。今後、違った組子のデザインでも耐力壁の製品化が可能か研究中だ。
使用している材木は高知県産の四万十檜。製品化にあたって安定した性能を発揮することができる高知県産の四万十檜を採用した。
「日本らしい建材で日本が彩られていくことを願っています。この商品は高級商品ではありますが、高級志向を持つお客様に向けて、細い木を組み合わせて作る繊細な日本らしい耐力壁を新たな提案として取り入れてほしいです」(上田部長)
サイズはW880mm×H2380mm×D105mmからW1880mm×H3380mm×D105mmまでで9種類を販売。価格は36万円から。
上田道秋 営業部長

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