2023年、最も注目を集めたインテリアトレンドは「色のある暮らし」だった。住生活の領域に特化したウェブサービス「RoomClip」を運営するルームクリップ(東京都渋谷区)が、「RoomClip Award 2023」を発表した。ユーザーの投稿した画像や文章、コメントなどのデータを分析し、トレンドをまとめた。
1位は「色のある暮らし」
省エネ・断熱も人気上昇
ゲーム部屋が3位に
1位に選ばれた「色のある暮らし」は、花や観葉植物、ポスター、ラグなどを用いて白黒以外のカラーをインテリアに取り入れたコーディネート。
色の取り入れ方として、2022年以降、「推し」と呼ばれる自分の好きなアイドルやキャラクターのグッズを部屋にディスプレイする動きが加速し、推しが象徴する色を活用する手法も一般的になっている。「カラフル」「カラー」といったタグが多く使われ、脱コロナを象徴するような彩り豊かな部屋の投稿が増えた。
RoomClip住文化研究所の水上淳史主任研究員はこう話す。「ファッションとインテリアは連動しており、2010年代のノームコアが流行したころ、インテリアでもシンプルなものが流行りました。最近ではファッション業界でネオンカラーなどが流行しており、その動きをインテリアに取り入れ、色を使う流れが生まれています」
2位は「省エネ・断熱」。近年の電気代高騰がきっかけで、より電力消費が小さい家電に置き換える動きが活発化した。また、深夜帯など電気代が安い時間に家電を使うといった、電気代を抑える工夫についての投稿も増加した。
「電気代が高すぎる」というタグも頻繁に利用されており、水上主任氏は「電気代自体は落ち着いたが、節電に対する意識というのは高いまま2023年を駆け抜けた」と話す。電気代を抑えるため、二重窓室内窓の設置など高度なDIYを実践するユーザーの動きも見られた。
3位の「ゲーミング部屋」は、eスポーツの盛り上がりや、遊び方が変わり複数人でプレイする時に一人一台のゲーム機を使うようになったこと、体を動かすために一定のスペースが必要になったことなどからランクインした。
24年の注目は「ZEH」

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/07/14更新)
-
1656号(2025/07/14発行)10面
-
1656号(2025/07/14発行)9面
-
1655号(2025/07/07発行)3面
-
1655号(2025/07/07発行)2面