既存の外壁を壊さずに、耐震補強ができる新しい工法が誕生した。開発したのはケイミュー(大阪府大阪市)とカネシン(東京都葛飾区)。「K2耐震LaZo工法」と名付けられた新工法は、住みながらにして外壁の重ね張りと、住まいの耐震化を行えるものだ。
張り替えよりコスト軽減
「K2耐震LaZo工法」は日本建築防災協会「住宅等防災技術評価」を取得したカネシンの「耐震LaZo工法」とケイミューの外壁重ね張りリフォームの技術を合わせることで誕生した。従来の「耐震LaZo工法」は既存の外壁の上に体力面材を複数枚張り、モルタルで仕上げるため、凹凸により見た目が悪くなるデメリットがあったが、新工法では面材を張った上に新しい外壁を重ねるため、弱点であった見た目が克服された。
また、新工法では屋根の葺き替えを同時に行うこともでき、「重い屋根」を「軽い屋根」に葺き替えれば、耐震強度の評点アップにつながる。
設計・施工は、カネシンが実施する講習を受講し、登録者として認められた者のみが行うことが可能。設計と施工を一貫して行う際にはそれぞれの講習受講が必要となる。初年度はインフラ整備を目標としており、カネシン登録設計者50名、カネシン登録施工者200名達成を目指す。

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