既存枠を撤去せずに、新しいサッシの取り付けができる新工法「発砲工法」が話題を呼んでいる。開発したのは沖縄県に本社を置くマルヨ。既存枠の材質は問わず施工が可能な上、従来のカバー工法と比較すると低価格、短工期で行える特徴を持つ。
「発砲工法」は硬質発泡ウレタンでサッシを既存枠に固定するもの。新しく取り付ける枠との間の溝にウレタンを充填し、固定する方式だ。単にウレタンを充填するだけだが、気密性能、水密性能、対風圧性能の3性能は高い数字を示す。特に注目したいのは、その強度。同社が行ったサッシ枠と躯体のせん断試験では、RC造の場合1000kgの力に耐えた。また、木造でも500kgの力に耐える結果がでている。
ウレタンでがっちり固定
「室内側からの施工が可能な点も特徴です」と饒平名知成(よへな ともなり)社長。足場の取り付けがいらないので、その分のコストもかからない。
また、同工法はサッシだけではなく、ドアや間仕切りの取り付けでも利用することができる。石膏ボードなどはビス止めナシでの設置が可能だ。
実際に工法を利用するには、同社との契約後、基礎講習、認定講習の受講が必要。講習費用は12万6000円となる。その後、工法を利用する時は商品を同社から購入する形だが、固定の年間費用やロイヤリティは一切かからない。

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